●ご挨拶
我が国は,人財のみが世界と競争できる唯一の資源です。実現するためには,次世代の若者たちが科学技術に興味を持ち,”科学技術創造立国”を支える実現に向けて継続的に挑戦を期待します。
振り返ってみますと,私たちには,戦後の荒れ野原となった日本を,不死鳥の如く復活した力強い経験があります。この復活は,戦争を経験した私たちの祖父母や団塊の世代の人たちの相当の努力によるものです。これらの人たちに教わり,新しい知見・知識・経験を積極的に発現し,持続的な”科学技術創造立国”としての躍進が実現できるように弛まぬ努力をしたいものです。
この”科学技術創造立国”から創出される次世代技術と従来までに培われてきた技術の相乗効果を反映し次世代の”ものづくり”と”サービス”がわが国の付加価値の源泉になるのではないでしょうか。この源泉が、ビジネスの競争力として大いに発揮できると確信しております。
併せて,わが国の強みは,古来からの貴重で素晴らしい伝統文化・芸術・文学・哲学などに支えられています。また,近年では,世界各国から訪問されている人たちに好印象を持っていいただいています。これらの強みを活かし”科学技術創造立国”として良い意味でのわが国の発展を期待したいものです。
この発展に少しでも,私の経験・知見がお役に立てれば幸いと存じます。
トピックス
- 2015年ノーベル生理学・医学賞,ノーベル物理学賞を受賞された先生方が若者たちへ贈る言葉をつぎのように話されています。
- ・大村 智 先生:
「最近感じること。失敗すると沈んでしまう子が多い」
「成功した人は誰よりも失敗した人」
「人まねでは人を超えることは絶対にできない。失敗を恐れるな」
・梶田 隆章 先生:
「未知の謎を解く作業に若い人が積極的に参加してほしい」
この言葉は,私たちにも当てはまるのではと思います。
故事:一生の仕事を見いだした人は幸福である。彼には他の幸福を探させる必要はない。(カーライル,成語林)